ジャックラッセルテリアは、「飼いにくい犬」ランキングの必ず上位に紹介される犬種です。
しかし、そのことを知ったのは、飼い始めた後・・・
これからジャックラッセルテリアを飼おうと考えている人もいると思います。
ペットショップでは教えてもらえない、ジャックラッセルテリアの飼いにくさを
我が家のジャックラッセルテリアを例にしてまとめてみました。
- 飼いにくい理由① 元気過ぎる
- 飼いにくい理由② かしこ過ぎる
- 飼いにくい理由③ 好奇心旺盛過ぎる
飼いにくい理由① 元気過ぎる
体力は底なしです。しばしば、「軽自動車の体にF1エンジンを搭載したような犬種」と表現されます。そのため、元気が有り余ってしまい、その元気を発散できない生活が続くと、問題行動に走りがちです。
うちのジャックラッセルテリアの女の子(以下、JRT)は、我が家に来たのは生後3ヶ月でした。
「家に迎えた最初の1週間はゲージから出さない方がいい」とペットショップの方に言われたにも関わらず、「ここから出してくれー!」の要求に負けて2日目にケージの外へ。
自由を手に入れた仔犬のJRTは最強。
ダイニングの椅子の脚をかじったり、犬用ベットを振り回して噛みちぎって、中の綿を全部出したり…(泣)
甘噛みもひどく、息子の靴下に足ごと噛みついたり、おもちゃの引っ張り遊びをしていると興奮しておもちゃを持っている手を噛んだり…
2歳半になるここ最近までほんとに家の中がてんやわんやでした。
JRTの散歩は1日に2回以上。1回の散歩は30分以上がよいと言われています。
ちなみに我が家のJRTは、私が仕事の日は、朝1時間の散歩のみですが、休日は、ドックランや広い公園で思いっきり走らせたり、ボール投げをしたりしています。
散歩時間や回数は少なめですが、とても穏やかに過ごせています。
飼いにくい理由② かしこ過ぎる
飼い主と信頼関係を結ぶことができれば、賢こさは良い面として捉えることもできます。
一方、飼い主との信頼関係がうまく築けなかったり、そもそも飼い主がトレーニングをしなかったりすると、賢い分、自分の要求を何とか通そうとあの手この手で飼い主を困らせる行動をしてきます。
我が家の場合、お腹がすいたり、暇を持て余したりすると、どこからか口に入れてほしくないものを探し出してきて、家族の前でかみかみ・・・
困らせれば、自分の要求が通ると覚えてしまったのかなと思います。
本来、JRTは、優れたハンターの素質をもった作業犬で、飼い主さんと何かを一緒にすることが大好きです。
良いこと(例えば、トレーニング)をすると、おやつがもらえたり、遊んでもらえたりするんだと覚えさせることができれば、ジャックラッセルテリアとの生活は本当に楽しいです。
ジャックは比較的、新しい犬種です。19世紀半ばに英国のラッセル牧師が、よりよいキツネ狩り用猟犬を求めて、フォックス・テリアをベースに作出を始めました。その後、オーストラリアに渡り、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークなどと交配して、気性の穏やかなJRTが作られました。
犬種別 一緒に暮らすためのベーシックマニュアル ジャック・ラッセル・テリアライフ
飼いにくい理由③ 好奇心旺盛過ぎる
JRTに限らず仔犬は、好奇心旺盛な性格で、不思議なものはまず口に入れて、噛んで確認しようとします。
我が家のJRTは、使用済みの不織布マスクをどこからかゲットしてきて、わざわざ家族の前で噛んだりちぎったりします。
なぜこのような行動をするようになったかを記憶を遡ってみます。
まず、JRTを飼うとなった時にいろいろな方に気をつけるように言われたのが、
「誤飲」でした。
子供が飛ばした風船に飛びついてそのまま飲み込んだり、落ちていた裁縫の縫い針を飲み込んだり、子供の使っている文房具(特に消しゴム)を飲み込んだり・・・
飲み込んでしまったら、最後。吐かせることは難しく、ほとんどは開腹手術。
散歩の途中で、3回の開腹手術をしたという生後7ヶ月のJRTに遭遇したこともあります。
我が家は、とにかく床に物を置かないように、落とさないように気をつける毎日を過ごしていました。
そんな中、ある日、息子のポケットに入れられていたマスクを奪い取り、ダッシュ!
その後、鼻の部分のワイヤーを取り出して口の中でかみかみ・・・
「このままではワイヤー飲み込んで開腹手術になってしまうー!!」
焦った私はすぐにおやつを見せたので、ワイヤーを口から出させることに成功。
それと同時にJRTはおやつをゲット。
この日を境に、うちのJRTにとって、マスク=おやつ になってしまいました。
おもしろいのは布マスクには私たち家族は何も反応しないので、うちのJRTも全く興味を示しません。
今は、JRTがマスクを持ってきても、家族全員、ガン無視です!!
とにかく マスク=おやつの図式を崩すために徹底的に無視しています。
今は、相手にしてくれないとわかってきて、すぐに口から出してくれるようになりました。きっとこれを続けているとマスクを見ても口に入れなくなるのではないと思っています。
ジャックラッセルテリアの飼いにくさは、実は、他の犬種にはない魅力だとも言えます。
朝からテンションMAXなJRTにいつも元気をもらっています。
この子のために怪我も病気もしてられないなって思いになり、健康に気をつけたり、働き方や生き方まで考えたりするようになりました。
人生を変えてくれる悪魔的な魅力をもっているのがジャックラッセルテリアだと私は思っています。
ジャックラッセルテリアを飼おうか迷っている方がいたら、ぜひこの記事を参考にしていただけたらと思います。