犬は暑さに弱いっていうけど、じゃあ夏に散歩はしない方がいいの?
A:涼しい時間を選んで散歩はしてほしい!
愛犬と暮らす前は、夏は好きな季節でしたが、今は犬の散歩は気軽にできないし、エアコンは常時運転で電気代は高くなるし、困った季節だと感じるようになりました。
朝日が出て数時間で外気は30度近くに。朝早い時間に散歩に行きたいけれど、家事や育児、出勤前の支度など朝はタイトなスケジュール…なかなか思い通りにいきません。
この記事では、犬飼い初心者さんが愛犬との夏を快適に乗り切ることができるように『熱中症対策&おすすめグッズ』と『おうち時間を充実させる遊び』を詳しく解説します!
私はジャックラッセルテリアとトイプードルの多頭飼いです。節約と愛犬とのQOL向上のために毎月2匹の飼育費用を公開しています。犬を飼うって本当にお金がかかります。暑さ対策は絶対に必要ですが、無駄なお金をかけたくないですよね。
この記事を読めば、「愛犬との暑い夏の過ごし方」が分かります。
犬を迎えたばかりで夏が不安。夏になると愛犬が散歩を嫌がって運動不足。愛犬が高齢になり室内での熱中症も心配。そんな飼い主さんは、是非最後まで読んでくださいね。
暑い時期でも犬の散歩が必要な理由 4つ
- 運動の必要性:
- 体重管理: 運動不足は犬の体重増加、肥満は関節炎、糖尿病、心臓病などの健康問題を引き起こす。
- 筋肉の維持: 散歩は犬の筋肉を強化し、関節の柔軟性を保つために重要。特に高齢犬にとっては、定期的な運動が関節の健康を維持。
- 精神的な刺激:
- 環境変化: 散歩中に新しい場所や匂い、音に触れることは犬の知的刺激となり、精神的な健康を保つのに役立ちます。退屈やストレスの軽減に。
- 社会的な交流: 他犬や人との交流は、犬の社会性を向上。問題行動の予防。
- 行動管理:
- エネルギー発散: 散歩を通じてエネルギーを発散することで、家の中での破壊行動や過剰な吠えなどの問題行動を減少。
- 訓練の機会: 散歩中は基本的な指示(「待て」「おいで」など)を実践する良い機会。飼い主と犬のコミュニケーションを強化。
- 排泄の管理:
- 定期的な排泄: 散歩の間に排泄をすることで、家の中での粗相を防ぐ。また、定期的な散歩は排泄のリズムを整える。
飼い主ができる暑さ対策 4つ
夏の暑さに対応するためには、適切な対策が必要です。
- 涼しい時間帯を選ぶ: 早朝や夕方の涼しい時間に散歩を計画。
- 水分補給: 散歩の前後、そして必要に応じて途中でもこまめに水分を。
- 短時間の散歩: 暑い日は散歩の時間を短くし、頻度を増やすことで負担を軽減。
- 日陰を利用する: 日陰の多いルートを選び、直接の日光を避ける。
熱中症になりやすい犬種と特徴
体格、骨格や被毛の特徴から熱中症になりやすい犬種があります。
- 短頭種:鼻が短く、呼吸がしづらい構造を持っているため、熱を逃がしにくい。
フレンチブルドッグ、パグ、シーズー、ボストンテリア - 厚い被毛を持つ犬種:体温を効果的に逃がすことが難しい。
シベリアンハスキー、アラスカンマラミュート、サモエド、ニューファンドランド、チャウチャウ - 大型犬:小型犬に比べて体表面積に対する体積の割合が小さいため体熱の放散が難しく、運動量も多いため体温が上昇しやすい。
セントバーナード、グレートデーン、バーニーズマウンテンドッグ - 高齢犬や子犬:体温調節機能が未熟または低下しているため、熱中症のリスクが高まる。
- 肥満犬:余分な脂肪があるため、熱の発散が難しく、体温が上がりやすい。
- シングルコート&密集した被毛の犬種:シングルコートは、ダブルコート(下毛と上毛の二層構造を持つ被毛)とは異なり、季節による抜け毛が少ないのが特徴。また、毛が密集、カールしていると、熱が逃げにくくなる。
トイ・プードル、ビションフリーゼ - 特別な注意が必要な犬種:他の犬種より活動的で、運動量が多いことから、特に暑い時期には注意が必要。
ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、ジャーマンシェパード
犬の熱中症の初期サイン
犬の熱中症の死亡率は50%と大変高く、飼い主さんが異変に気が付いた頃には重症化していることが多いと言われています。
熱中症の初期症状を知っておいて、見逃さないことが大切です。
- 過度なパンティング(呼吸が荒い):通常の呼吸よりも速く、浅く、激しいパンティング
- よだれが多い:異常に多量のよだれが出る。
- 不安や落ち着きのなさ:いつもと異なる行動、そわそわしたり、不安な様子が見られる。
- 唇や舌の色の変化:通常のピンク色から、明るい赤色、青みがかった色、または紫色に変わる。
- 脱力やふらつき:歩行が不安定になったり、脱力感を示す。
- 嘔吐や下痢:熱中症の進行とともに、嘔吐や下痢が見られる。
熱中症の対処法
これらの対策を講じることで、犬の熱中症の重症化を防ぎます。
- 直ちに涼しい場所へ移動:犬を涼しい場所に移動。エアコンの効いた室内や日陰のある場所が良い。
- 水を提供:犬に水を飲ませますが、一度に大量の水を与えるのではなく、少量ずつこまめに飲ませる。
- 体を冷やす:ぬるま湯で体を冷やします。特に、首、脇の下、内股などの血管が集まる部分を中心に冷やします。冷水や氷水は避ける。
- 獣医師に連絡:初期サインが見られたら、すぐに獣医師に連絡し、指示を仰ぐ。迅速な対応が重要。
熱中症対策グッズ 18アイテム紹介
夏は暑さは気になりますが、夏休みやお盆休みなど、飼い主さんのお休みが多い季節でもあります。
愛犬と一緒にイベントやアウトドアなどのお出かけを楽しみたい!そんな飼い主さんに向けて、熱中症対策グッズを徹底的にリサーチしました!
お出かけ当日、「いざ着用してみたら、嫌がって付けてくれなかった!」では残念ですよね。早めの準備をして、愛犬に慣れてもらうことも大切ですよ。
1 冷却ジェルマット
冷却ジェルマット – 室内で過ごす際に効果的。水を含ませたり冷蔵庫で冷やすタイプもある。持ち運びしやすいので、外出時にも便利です。ケージの中、ペットキャリーや車内に敷いて使用することができます。防水撥水性のものを選べばアウトドアの時でも活躍します。
2 冷却ベスト
冷却ベスト – 水で濡らして絞ると、涼しい着心地に。特に暑い日の散歩や外出時に便利です。外出先でも水さえあれば、すぐに冷却効果をあげることができるのがメリット。
3 冷却タオル
冷却タオル – 水に浸して絞ると冷たくなるタオル。犬の首や体に巻いて使用。
4 冷却バンダナ・スカーフ
冷却バンダナ・スカーフ – 水に浸してから首に巻くことで、冷却効果が得られるバンダナです。簡単に装着できるため、散歩時に手軽に使用できます。保冷剤を入れるポケット付きのものも。
5 冷却クッション・ベット
冷却クッション・ベット – 冷感素材を使用したクッションやベット。寝る時の枕やベッドとして使用できます。
6 ポータブルウォーターボトル
ポータブルウォーターボトル – 外出先の水分補給に。給水口が広いので氷も入れやすい。外出先でも冷たい水が飲めますよ。
7 ポータブルファン
ポータブルファン – 犬のキャリーやケージに取り付ける扇風機。外出先でも涼しい風を送ることができるため、特にキャリーや車内での使用に最適。充電式や電池式のタイプが便利。
8 サンシェード
サンシェード – 犬用のテントやシェードで直射日光を遮ります。ペットカートに取り付けられるようなクリップ付きのものが便利です。
9 アイスパック
アイスパック – 犬のベッドやクレートに入れて使用します。冷えても完全に固くならないものがおすすめ。冷却バンダナやベストに入れることができる小さいサイズが人気。
10 ペットスエット
ペットスエット -ペット用のスポーツドリンク。失われた水分・電解質を素早く吸収できる。夏のお出かけ先で効率よく水分摂取をすることができる。普段の飲み水としても与えられる。
11 帽子
帽子 – 日差しを遮るための帽子。目に直接光が入るのを防ぐことができます。視力が落ちてきた高齢犬の衝突防止のために被せる飼い主さんも多い。耳の位置など個体差が大きいので、サイズ選びが難しい。できれば試着してから購入するのがおすすめ。
12 冷却シャツ
冷却シャツ – 冷感素材を使用したシャツです。水に濡らしたり、冷蔵庫で冷やしたりしてから犬に着せると気過熱で犬の体温を下げることができる。濡れていると着せにくいのでタンクトップ、ノースリーブのデザインがおすすめ。
13 冷却スプレー
冷却スプレー – 体にスプレーして冷却効果を得られます。暑い日のお散歩の前後など、愛犬が暑がっている時のクールダウンに使用できる。
14 靴下、ブーツ
靴下、ブーツ – 夏のアスファルトによる火傷を防止してくれる。雨や雪の日の散歩にも使える防水タイプがおすすめ。すぐに脱いでしまう子には、ブーツタイプにすると脱げにくい。
15 ポータブルミストスプレー
ポータブルミストスプレー – ミストで犬の体を冷やします。どこにでも持ち運び可能ポケット、バッグ、財布に簡単に収まり、外出先でも涼しさを保ちます。 犬の散歩以外にもスポーツイベント、アウトドア遊園地、ビーチ、キャンプ、ハイキング、ガーデニング、ジョギングなどに活用できます。
16 冷却ハーネス
冷却ハーネス – 冷却効果のあるハーネス。服の上からハーネスをつけると通気性が悪くなりがちだが、こちらは一体型なので涼しい。
17 自動給水器
自動給水器–体温調節に大切なお水をなかなか飲んでくれず困っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。そんな飼い主さんにおすすめなのが、噴水型の自動給水機。
18 ドッグコット
ドッグコット – 暑さが気になる野外で寛ぐ時に使う。通気性が高く、暑さや湿気に苦しむことがないので快適に犬が休むことができる。
これらのグッズを活用して、夏の暑さから愛犬を守りましょう。
迷ったらこれ!熱中症対策グッズ 3選
とりあえず今年の夏の猛暑は、この3アイテムで乗り切りましょう!
デザイン性も高いので、愛犬とのお出かけにピッタリですよ♪
室内での過ごし方を充実
夏は日が長いため、日中室内で過ごす時間が長くなります。エアコンで室内温度の管理をし、外ではできない遊びや基本的なトレーニングを行うといいですね。
おすすめの室内遊び 7選
犬が室内で楽しめる遊びにはさまざまな方法があります。
いくつかのアイデアを紹介します。
① 知育玩具
- コング:中にピーナッツバターや犬用のおやつを詰めて、犬が取り出すのを楽しむことができる。
- トリートディスペンサー:おやつが出てくる仕組みの玩具を使って、犬の知的刺激を促す。
- パズルフィーダー:おやつを取り出すために、パズルを解く必要がある玩具。頭を使う。
② 引っ張りっこ
- ロープのおもちゃ:丈夫なロープのおもちゃを使って引っ張りっこを楽しむ。後肢の筋力を上げることができたり、遊び心を満たしたりする。
③ かくれんぼ
- おやつを隠す:家の中のあちこちにおやつを隠して、犬がそれを見つける遊び。嗅覚を使うので、犬の本能を刺激する。
- 飼い主が隠れる:飼い主が家の中で隠れて、犬に見つけさせる遊び。犬にとって楽しいチャレンジになる。
④ 基本的なトレーニング
- 指示を練習する:「座れ」「伏せ」「待て」などの基本的な指示を練習しながら、おやつを使って楽しく学習する。
- 新しいトリックを教える:「お手」「ターン」「スピン」などの新しいトリックを教えることで、知的刺激を与える。
⑤ インタラクティブな遊び
- レーザーポインター:壁や床にレーザーポインターの光を動かして、犬が追いかける遊び。ただし、長時間は避け、目に直接当てないように注意。
- ボール遊び:軽いボールを使って室内で投げたり転がしたりして、犬に取ってこさせる遊び。
⑥ DIYおもちゃ
- タオルとおやつ:古いタオルにおやつを包み、犬がタオルをほどいておやつを見つける遊び。
- 段ボール箱:段ボール箱に穴を開けて、おやつを入れて、犬が探し出す遊び。トイレットペーパーの芯で行っても楽しい。
⑦ ソーシャルインタラクション
- ブラッシングやマッサージ:犬の体をブラッシングしたり、マッサージをすることで、リラックスさせると同時に親密な時間を過ごす。
- 他の犬との遊び:安全な環境で他の犬と遊ばせることで、社会性を養う。
【番外編】セルフシャンプー&セルフトリミング
おすすめの掃除機付きグルーミングセット
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これらの方法を使って、犬が室内でも楽しく過ごせるようにしましょう。遊びを通じて犬の心身の健康を維持することができますよ。
犬連れOKの屋内施設を利用する
- ドッグカフェ:犬の社会化トレーニングに最適。カフェマットを用意してマットの上でリラックスできるようにトレーニングします。
今は、犬用のメニューが充実しているお店も増えてきています。ペットOKの場所がテラス席だけということも。真夏の炎天下にテラス席ではゆっくり食事はできません。お店のHPで調べてから向かいましょう。
- 室内ドッグラン:ホームセンターやカフェに併設されている室内ドッグランもあります。マナーパンツ着用が義務づけられています。愛犬の胴囲を調べてちょうどいいサイズのものを購入しておきましょう。ワクチン接種証明書の提示が必要な場合が多いです。忘れずに持参してください。
- ホームセンター:ペット用のカートがあり、一緒にカートで買い物できるホームセンターが増えています。愛犬と一緒におやつやおもちゃ、日用品の買い物もするのもいいですね。
犬と夏を楽しむことには、飼い主と犬の両方にとって多くのメリットがあります。健康面と社会性の観点から、以下に分かりやすく説明します。
まとめ 暑さ対策をして夏を楽しむ
健康面のメリット
犬の健康面
- 運動量の増加:
- 夏は日が長いため、朝夕の涼しい時間に散歩や運動がしやすくなります。これにより、犬の体重管理や筋肉の維持に役立ちます。
- ビタミンDの生成:
- 適度な日光浴は、犬の体内でビタミンDの生成を促し、骨の健康をサポートします。
- 新鮮な空気:
- 外で過ごす時間が増えることで、犬は新鮮な空気を吸い、ストレスの軽減や呼吸器の健康に良い影響を与えます。
飼い主の健康面
- 運動不足の解消:
- 犬と一緒に散歩や遊びをすることで、飼い主も自然と運動量が増え、健康維持や体重管理に役立ちます。
- ストレス解消:
- 自然の中で過ごすことで、リラックス効果が得られ、日常のストレスを軽減することができます。
社会性のメリット
犬の社会性
- 他の犬や人との交流:
- 公園やドッグランで他の犬や人と交流することで、犬の社会性が向上し、他の犬や人に対する攻撃性や恐怖心が減少します。
- 新しい環境への適応:
- 外での活動を通じて、さまざまな環境や状況に慣れることができ、適応力が高まります。
飼い主の社会性
- コミュニティの形成:
- 犬の散歩や公園での活動を通じて、他の犬の飼い主と知り合い、情報交換や交流を楽しむことができます。これにより、地域コミュニティとのつながりが強化されます。
- 家族の絆を深める:
- 家族で犬と一緒に出かけることで、共通の楽しみや思い出が増え、家族の絆が深まります。
犬と一緒に楽しむことは、健康面と社会性の両方で多くのメリットがあります。適度な運動と日光浴を通じて、犬と飼い主の健康を維持し、他の犬や人との交流を通じて社会性を育むことができますよ。早めの準備と対策を進めていきましょう。