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【後悔!パテラ発症原因は6つ】 トイプードル手術体験レポ 

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ペットショップで愛犬をお迎えしたとき、動物病院で健康診断をしたときなど、愛犬が「パテラ」だと言われたことはありませんか?

「パテラ=膝関節の動きが悪い犬のこと」です。

しかし、愛犬の脚の状態を見ただけでは何が問題なのか分かりません。パテラと診断されても普通に歩いたり走ったり、なんの問題もなく過ごすワンちゃんもたくさんいます。

うららかペットシッター

私は、ペットシッターやペットショップの店員という立場でたくさんのワンちゃんのお世話をしてきました。

ペットショップの子犬達は、ショップに移動してくる前に獣医師による身体検査を受けます。その検査項目の一つに「パテラ」があります。産まれたばかりの子犬でも、パテラの検査項目に異常ありがついていることはよくあります。ほとんどがG1(グレード1)ですが、まれにG2(グレード2)のワンちゃんもいます。

うちのトイプードルは、ペットショップでの身体検査はG1でした。1歳2ヶ月間ショップで過ごした後、我が家に来てわずか3ヶ月で深刻なパテラの症状が出てしまいました。

この記事では、パテラのワンちゃんをお迎えした飼い主さんに向けて、筆者のトイプードルのパテラ発症その原因外科手術の経過をレポートします。

この記事を読めば、「愛犬のパテラの症状を深刻化させないために今できること」が分かります。

また、パテラの症状が進んでしまい、外科手術に踏み切ろうかと悩んでいる人にも参考になると思います。是非、最後まで読んでください。

うちのトイプードル パテラ発症時の様子

ペットショップ店員として私が働き始めた時には、すでにトイプードルの月齢は8ヶ月。その後お迎え先が決まらず、1歳2ヶ月になった時に、繁殖犬としてブリーダーの元へ回収される日が来てしまいました。緊急家族会議。我が家に迎え入れることになりました。

トイプードルが我が家に来てすぐのひと場面

我が家にきてから3ヶ月を過ぎた頃、先住犬のジャック・ラッセル・テリアとの散歩中にパテラが発症しました。

散歩中にリードを横に強く引っ張ってしまったことがありました。トイプードルは、短く高い声で鳴き、その場から動けなくなってしまいました。

次の日、散歩中の公園で横跳びを何度かした後、甲高くキャイーンキャイーンと鳴き叫びました。後脚を見ると、地面に足が付かず、曲がったままの状態。痛くてどうにもならないという様子でした。すぐに抱き抱えて様子を見ました。しばらくして痛がる様子がなかったので地面に降ろすと、恐る恐る歩き始めました。

同じようなことが1週間のうちに何度も起こりました。

その後、動物病院で受診。触診とレントゲン検査を行いました。

両足ともに膝蓋骨の内方脱臼と診断されました。

犬のパテラとは

犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)は、小型犬がよく発症する膝関節の疾患です。

特にチワワヨークシャテリアポメラニアンなどの小型犬に多く見られますが、柴犬シベリアンハスキーなどの中型犬、大型犬でも発症します。
膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置から外れることで発症し、強い痛みを伴います。外れた方の足は曲がった状態のままになるため、地面に足をつけることができません。うまく歩くことができずにケンケンで歩くワンちゃんもいます。

うちの子のパテラ発症の6つの原因

パテラの手術後、ケージでの様子

1 生まれつきの体質

膝蓋骨は本来、滑車溝にしっかりとはまった状態で膝の曲げ伸ばしを可能にしています。しかし、先天的に外れやすい犬は、生まれつき滑車溝が浅いために膝蓋骨が脱臼しやすい状態です。

うちのトイプードルは、ペットショップでの簡易的な身体検査でパテラG1(グレード1)と診断されていました。

2 滑りやすい床

ペットショップのプレイルームの床は衛生面が優先されており、滑りやすい材質のものになっていました。他の子犬と同じプレイルームに入れられることも多く、走り回って遊んでいました。

膝には大きな負担だったのだと思います。

3 とび跳ねることが好き

ペットショップのケージは扉が上についているタイプ。ご飯の時は、上の扉を開けて給餌します。そのため、多くの犬は立ったり飛び跳ねたりしながらご飯を待っています。

うちのトイプーも、ご飯を早くもらいたくて一生懸命に跳んでアピールしていました。

4 太っていた

ペットショップにいる期間の長さからくるストレスのせいか、ドッグフードをあまり食べてくれない時期がありました。私が働くペットショップでは、犬猫がご飯を食べない時は、ミルクで甘みを足したり、離乳食として売られているウエットフードや缶詰を混ぜて与えています。

うちのトイプードルはフードに何か混ぜないと食べないように。

タイニーサイズと表記されていたのに体重は5㎏以上でした。

5 運動量が少なかった

ペットショップでは、散歩に連れて行ってもらうことはありません。一日のほとんどを狭いケージの中で過ごしていました。

運動量が少なかったため適度な筋肉も付いていない状態でした。

6 膝に大きな力が加わった

体重は重いけれど、走ったり跳んだりする運動が好き。散歩の時や家にいる時にも、横跳びしながら嬉しさを表現していました。

散歩中、いつものように一緒にランニングをしていました。途中二手に別れる道があり、私は左手側の道を、トイプーは右手の道を走りました。リードを持つ私とは、違う方向にトイプーが走ったために真横に強く引っ張られてしまうことになりました。

その日を境にトイプーの後脚はすぐに脱臼するようになりました。

動物病院での診断

疾患名 膝蓋骨内包脱臼 

触診とレントゲン検査
両膝ともに膝蓋骨が内側にある状態だということが分かりました。

獣医師の話

検査結果

かかりつけの獣医

今回は右後ろ足の膝蓋骨が外れたが、左後脚の膝も良い状態ではない。足を真っ直ぐに伸ばすと、常に内側に膝蓋骨がある状態になっています。

今後の治療

治療は主に内科的治療外科的治療がある。

内科的治療

内科的治療は、保存療法であり、根本的に治癒することはない。

内科的治療の方法

  • 痛みが出た時に消炎鎮痛剤を飲む。
  • 関節の炎症を緩和させる薬やサプリメントを継続的に飲む。
  • 膝への負担を減らすために体重管理をする。
  • 転倒したり、滑ったりしない生活環境にする。
  • なるべく安静にする。

内科的治療のデメリット

  • 今の状態で放置することもできるが、滑車溝が削れ、脱臼することもなくなり、外れることに慣れていく。
  • 外れ慣れは、関節部分が常に擦れるため、擦れた部分は炎症を起こす。
  • 何年かして歩行困難になる場合もあれば、そのまま歩き続ける犬もいる。

外科的治療

外科的治療が、今できる根本治療である。
膝の状態は、手術で切って、関節の様子を見てみないと分からない。

外科的治療の方法

  • 膝蓋骨が脱臼しないように滑車溝を深くするために骨を削る。
  • 膝蓋骨と靭帯、脛の骨を本来の位置(一直線)に修正するために金属製のインプラントを入れて固定する。
  • 手術費用、19〜20万前後。
  • 術前検査1回、術後の検査3回程度あり、血液検査やX線の検査費用がかかる。
  • 手術は1〜2時間程度、3泊4日の入院が必要。
  • 術後の回復には2〜3ヶ月かかる。

外科的治療のデメリット(手術リスク)

  • 感染症に罹ったり、出血したりするリスクがある。
  • 手術箇所を毛刈りした後、脱毛状態のままになることもある。
  • 傷口が膨張したり、開いたりする。
  • 金属製のインプラントが体内で破損する。
  • 再び骨折したり、脱臼したりする。 
  • 関節炎が進行する。
  • 術後違和感が残り、足を上げたまま歩く。
  • 麻酔性ショック、麻酔・術後合併症によるショックまたは急死。

パテラ手術の経過 (2024年1月下旬〜2024年4月15日)

  • 2024年1月 パテラ発症
  • 2月5日   動物病院での初診・触診・X線検査 7,500円
  • 2月16日  パテラ手術/飲用水のみOK/当日朝ごはん抜き
    • 9時 入院 術前検査(血液検査、術前検査、X線検査)
    • 13時 手術開始(1〜2時間)
    • 15時 手術が無事終了したと電話で連絡
  • 2月17日 面会 待合ソファで抱っこ(午前10時、午後4時)
  • 2月18日 休診日のため 面会不可
  • 2月19日 退院 200,000円
  1. 適切な大きさのケージで安静にして過ごす。
  2. すぐに走らない。高所から飛び降りない。床で滑らない。
  3. サークル内で過ごす場合、サークル上から飛び出さないように考慮する。
  4. 消炎鎮痛剤とサプリメントの服薬、一日1回。
    (消炎鎮痛剤で胃腸症状が出たら服薬をやめる)
  5. 足の指2本がギブスから見えている状態か、足先に腫れはないか、尿や水で汚れていないか、毎日チェックする。
  6. 汚れ防止のため、ギブス全体にトイレシーツを巻いてカバーする。
  7. 術後しばらくは、跛行(はこう)が続くこともある
  • 3月1日 術後検査(X線検査)抜糸 10,040円
  • X線の結果、経過は順調。あと2週間はサークル内で安静に過ごす。
  • 鎮痛剤の服用はなし。サプリメントは継続。抱っこ散歩て気分転換。
  • 3月18日 術後検査(X線検査) 9,100円
  • X線の結果、経過は順調。サプリメントは継続。外散歩OK、よく歩いて筋肉の回復に努める。埋め込んだインプラントが少し骨から出ている状態なのが気になるが、今のところ問題なし。
  • 4月15日 術後検査(X線検査) 9,100円
  • X線の結果、経過は順調。筋肉量も増えてきている。サプリメントは継続。
  • 最後の検査、診察

埋め込んだインプラントが飛び出してきて、不具合(炎症等)が出てきたら再手術。膝の前に出てきた場合、局所麻酔をして正面から抜く。膝の後ろから出てきた場合、膝裏を貫通させて抜くことになるので、少し大きな手術になる。

パテラの治療費&手術費 235,740円

パテラの治療費&手術費 内訳 

日付内容単価(税抜)保険適用後
2024/02/05初診料1,000
触診1,000
X線検査 小型5,5001,650
2024/02/16採血600
血液検査1,200
術前検査6,800
X線検査 小型5,500
全身麻酔:小型13,000
フェンタニル鎮痛16,000
膝蓋骨脱臼整復術120,000
入院(中)6000
インフューザー使用1,000
ロバートジョーンズ包帯4,000
2024/02/17〜19入院(中)3日分18,000
インフューザー2回2,000
内服薬 3日分900
2024/02/19内服薬処方料600
内服薬1,400
動物用栄養補助食品3000
内服薬30068,310
2024/03/01再診料600
抜糸1,200
X線検査5,500
内服薬1,400
内服薬処方料600
内服薬7403,320
2024/03/18再診料600
X線検査 小型5,500
動物用栄養補助食品3,0005,320
2024/04/15再診料600
X線検査 小型5,500
動物用栄養補助食品3,0005,320
235,74083,995

ペット保険適用 窓口負担 83,995円

うちのトイプードルは、ペット保険に加入しています。ペットショップでワンちゃんを迎える契約のタイミングでしか入ることができない保険です。このペット保険は、家に迎えたその日から保険が適用され、初月は100%医療費が戻ってきます。

1年2ヶ月間もペットショップで過ごしていたため、先住犬のジャック・ラッセル・テリアと喧嘩しないか、散歩中や室内での誤飲、パテラの症状が出ないか…など懸念が多かったため、70%の補償がついているプランを選びました。

正直、このペット保険に入っていなかったらすぐに外科手術には踏み切らなずに、内科的治療で様子を見ていたかもしれません。全額負担となると235,740円ですから、かなり高額な治療費になるところでした。

治療費の請求はすごく簡単でした。今回お世話になった動物病院が保険会社と提携していたため、愛犬の保険証を窓口で提示するだけ。診察後の会計時に、保険適用後の金額を払いました。

保険会社と提携していない動物病院の場合は、一旦治療費を全額払い、診療明細書を保険会社に郵送します。その後、保険の適用が認められれば、治療費が口座に振り込まれることになります。

パテラの症状を深刻化させないための6つのこと

パテラは症状が深刻化しなければ、外科手術の必要はありません。パテラの状態で生涯自分の脚で歩き、犬生を終えるワンちゃんもたくさんいます。

愛犬の脚の状態に向き合い、上手に付き合っていくことが大切です。

うちのトイプードルは、今回、右後脚の手術を行いました。左脚も同様に膝蓋骨内包脱臼と診断されましたが、左脚の手術は行っていません。

左脚のパテラの症状が悪化しないように6つのことに気をつけています。

1 健康診断を受ける

動物病院ではワンちゃんがシニア期(7歳〜)になったら毎年、健康診断を受けることを勧めていますが、パテラのワンちゃんは、月齢の早い段階で健康診断を受けると良いですね。
レントゲン検査で骨格の疾患であるパテラの進行状態が分かります。

血液検査の数値が分かれば、食生活にも気を付けることができます。また、元気な時期のデータがあると、何か気になる症状が出た時、健康な時のデータと比べることもできますよ。
もちろん体重も測ってもらえるので、愛犬が適正体重かどうか確認できます。

2 滑らない床に

リビングと廊下にはタイルマットを敷いています

フローリングは、飼い主にとっては掃除が楽で機能的です。しかし、ワンちゃんにとっては常にスケートリンクの上を歩いているくらいの負荷がかかっていると言われています。

肉球の間の被毛のケアを頻繁にするのはもちろんですが、フローリングには、カーペットやラグを敷きましょう。

愛犬が歩くとズレてしますようでしたら、滑り止めを敷いたり、吸着力のあるタイルマットを使用するのもおすすめです。

我が家は、サンコーさんの おくだけ吸着ペット用撥水タイルマットを敷き詰めました。

お掃除ロボットが動いても吸い上がらず、汚れたらその部分だけ洗濯機で洗うことができるので気に入っています。

色展開も充実しているので、愛犬の被毛に合わせたり、汚れの目立たない色にするのがおすすめです。

3 室内フリーに

トイプードルは、走ったりジャンプしたりするのが大好きな活発な犬種です。

サークルやケージで過ごす時間が長いと、外に出して欲しくて大興奮。ジャンプしたり横跳びしたり…安静に過ごして欲しくて閉じ込めているのですが、逆効果でした。

思い切って室内フリーにしたところ、膝に良くないジャンプをする機会が減りました。

その分、先住犬のジャック・ラッセル・テリアとひっぱりっこ遊びをし、後ろ足の筋肉強化に良い運動をたくさんするようになりました。

トイレトレーニング室内フリーにしてから順調に進みました。

狭いケージの中では、自分の行きたいタイミングでトイレに行けなかったことが失敗の大きな原因でした。

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4 適正体重に

上から見て肋骨の後ろに腰のくびれがあり、過剰な脂肪を感じずに肋骨に触ることができれば理想の体重と言われています。

しかし、トイプードルは被毛が多い犬種です。体全体が被毛で覆われており素人では判断できません。

健康診断など、動物病院に行った際に主治医に聞くのが賢明です。うちのトイプードルの体格の場合、4キロが適正体重だと教えていただきました。

パテラが深刻な状態になった頃のトイプードルの体重は5.1kg
明らかな体重オーバーでした。

おやつの量を減らしたり、おやつを野菜に替えたりしましたが、すぐに減量の効果は感じられませんでした。

すぐに効果が感じらえたのが、減量用のフードへの変更です。

うちのトイプードルは、減量用のフードに替えて2ヶ月間で400g減量することができました。

ドライフードを食べてくれる子であれば、一番簡単で確実な減量の方法だと思います。

コスパとタイパを考え、今はヒルズのサイエンス・ダイエット 小粒 1歳以上 チキン を朝晩2回40gずつ与えています。

そもそも、フードの袋に記載のある体重に合わせた適正量を与えることが大切です。愛犬の現在の体重に合わせた量ではなく、適正体重に合わせた量を与えるようにします。

量が足りないようでしたら、お湯でふやかしたり、野菜スープを別で与えたり、満足感が得られるような工夫をしてあげます。

食後に歯磨き効果のあるガムを与えるのも、満足感が出るのでおすすめです。

我が家で愛用しているのが、ミート・イン・ザ・ミドル オリジナルチキン ミニ22本入

ジャック・ラッセル・テリアでもすぐには食べ終わることはありません。チキンが織り込まれているので最後まで美味しくかじってくれています。

5 走るよりも歩く

犬は四足歩行する生き物で、前肢に6〜7割、後肢に3〜4割の重心がかかっています。

走る運動は、ほとんどの重心が前肢にかかることになり、後ろ脚の筋肉をつけるには不向きな運動です。

散歩の時に、愛犬が元気いっぱいに走る姿は堪らなく可愛いですが、パテラのワンちゃんは後脚の運動になるように、しっかりと歩く運動をするといいですよ。

6 サイドウォークを

パテラのワンちゃんは膝蓋骨の滑車溝が浅く、横に強く引っ張られると、すぐに脱臼してしまう危険があります。
散歩の際など、愛犬が飼い主の側から離れてしまった時に、自転車や車が横を通ったり、愛犬が落ちているモノを食べようとしたり…思わずリードを横に強く引いてしまうことがありました。

ジャック・ラッセル・テリアではなんともなかったことが、パテラのトイプードルの膝には大きな負担になってしまいました。

改めて散歩中のサイドウォークの大切さを感じました。

タイミングよく愛犬の名前を呼び、アイコンタクトを取りながら歩き、飼い主の横にピッタリと着いて歩けるようにトレーニングを行っています。

今はまだうまくいきませんが、愛犬の健康と安全を守るためにも諦めずにトレーニングしていこうと思います。